ドラマ「無痛」の結末は?イバラ(スキンヘッドの男)が実行犯で黒幕は白神!無痛症と刑法39条を上手く利用したトリックとは

水曜日の夜10時から放送中のドラマ「無痛~診える眼~」(フジテレビ系)が、毎週楽しみです♪
私は原作を読んでいませんが、評価も高いですし、面白いのだろうなと思います。
ただ、かなりグロテスクな描写が多いと聞いているので・・・
残念ながら、手を出してはいません。
そういうの、苦手なんですよね。(苦笑)
でも、原作を読んだという友人から殆どのあらすじを聞いてしまい、大まかな内容と結末は知っています!
このストーリーを、ドラマでどう料理していくのか、非常に興味深いですね。
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原作「無痛」の結末のついては、既にこちらの記事で触れています。
→ ドラマ「無痛」は原作の評価がメッチャ高い!犯人のネタバレもしちゃいます!!
この記事では、「一家惨殺事件の犯人は、白神陽児(伊藤英明)」だとお伝えしましたが、これだとまだ不十分ですね。
実は、白神陽児はこの事件の黒幕であり、実行犯がイバラなのです。
イバラ・・・そう、スキンヘッドのあの男ですね。
演じているのは、中村蒼さんです。
今回は、原作「無痛」の結末を、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
※知りたくないという方は、ここでサヨナラです!
ドラマ「無痛」でグローズアップされる“無痛症”と“刑法39条”!
このドラマ「無痛」で出てくる“犯因症”は、原作上で作られた設定であり、造語です。
しかし“無痛症”の方は、実在します。
読んで字の如く、痛みを感じないという症状です。
白神メディカルセンターで清掃員をしているイバラ(原作では、伊原忠輝という名前です)が、先天性無痛症ですね。
体の痛みはもちろん、心の痛みも感じません。
(これはイバラ特有のもので、全ての無痛症患者がそうではないと、注意書きがされているようです)
このイバラが、一家惨殺事件の実行犯です。
そして、彼を裏で操っている黒幕が、白神メディカルセンターの院長・白神陽児というわけですね。
今回の無痛もおもしろかったですー♪ 特に中村蒼さんが演じるイバラが好みです! なんか、ぽやーとしてそうで可愛いですね! 中村さん、役作りのために髪と眉をそったらしいです!すごいですね…。 pic.twitter.com/oEg5ysqgrV
— いっすん (@issun6287) 2015, 10月 14
白神は、被害者の主人に恨みを持っていました。
要するに、怨恨です。
しかし、自分で手を下したわけではないですから、白神に犯因症は出ていないということになります。
またイバラ自身も、心に痛みを感じないのですから、犯因症は出ていないのでしょう。
白神は、イバラが犯行に及ぶ前に、大量の薬を投与します。
そのせいで、イバラは犯行時の記憶を失ってしまい・・・
結果、こうなります。
【刑法39条】
1.心神喪失者の行為は罰しない。
2.心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する。
この法律により、イバラは無罪放免・・・病院送りになります。
黒幕である白神陽児は、海外へ逃亡。
イバラも病院から逃げ出しました。
原作は、ここでジ・エンド。
何とも、後味の悪い終わり方ですね。
しかしこれは、イバラの無痛症と刑法39条を実に上手く使った、トリックのような犯罪だと言えるでしょう。
犯人が、ドラマで変わることはないと思います。
願わくば、ドラマの結末は・・・もう少しスッキリと終わらせてほしいですね。
“刑法39条”は廃止すべきか!?
ところで、あなたはこの“刑法39条”をどう思いますか?
もし、自分が被害者(もしくは被害者の家族)なら、絶対に廃止すべき法律だと思うでしょう。
伊藤淳史さん演じる早瀬順一郎刑事も、「こんな法律は絶対におかしい!」と、いつも憤慨していますよね。
このドラマのように、“刑法39条”を悪用しようとする輩がいることも事実ですし。
でももし、自分(もしくは自分の家族)が本当に心神喪失状態で、何らかの罪を犯してしまったとしたら・・・
やはり、少し見方が変わるかもしれません。
個人的には、どんな状態であっても、人を殺めてしまったら・・・
その償いは、絶対にすべきだと思います。
しかし、真に殺意のある人間といっしょくたにしてしまうのは、 ちょっと悲しいですよね。
100%間違いのない精神鑑定が出来れば、まだ諦めもつくのでしょうが、そうでないところに苛立ちを覚えます。
本当に、難しい問題ですね。
それにしても、こういったドラマは貴重だと思います。
法律について、色々と考えることなんて・・・
私のようなアラサー女子は、めったいにないことですから!(笑)
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